遠州まほろばの会

米軍がF-35の飛行を中止 エンジン部品に亀裂

航空自衛隊が採用を決定しているF-35戦闘機で、エンジンの部品に亀裂が発見されたため、飛行停止処置が取られたとのニュースをみつけました。

米軍、F35の飛行を中止 エンジン部品に亀裂 CNN

別の報道によれば、この亀裂がみつかった部品とは、タービン・バケットと呼ばれる、コンプレッサーやファンの駆動力を得るための小さな翼であったようです。
タービン・バケットは高温・高圧・高速の燃焼空気流にさらされ、高回転による遠心力や熱疲労、音響疲労等非常に過酷な条件下に置かれています。ために、材料や加工技術(鍛造による強度向上や冷却)等エンジン開発でも最も難しいところです。

F-35は機体とエンジンが同時並行して開発が進められており、その場合にはこのようなトラブルはつきものです。実験機の「飛鳥」や、今や全国で飛行しているT-4型機でもありました。
T-4の場合は、バケットが欠けて吹っ飛んでいます、半年の間に3回も!その都度対策が講じられて、3回目の対策(言っていいかどうか判りませんので、内容の説明は御容赦)が解決策として功を奏し今に至っています。

本報道によって、またぞろ知識のないマスコミや似非専門家が、「欠陥機」「採用を決定した責任」云々と騒ぎ立てるでしょうが、技術的に解決できるものと推測され、F-35の能力自体とは別問題でもあり、冷静に経過を見るべきと思います。開発遅れは如何ともし難いものですが・・・・・。



5 Comments »

  • でも自衛隊で現行使用している機体の老朽化を考えれば「開発遅れ」という要素は致命的なものとなります。

    こうなればF-35にこだわらない選択肢も用意したほうがいいかもしれません。

  • 物憂いなまこ さん

    コメント有難うございます。

    >>「こうなればF-35にこだわらない選択肢も用意したほうがいいかもしれません。」

    確かにそれもあります。であればF/A-18が出てくるのでしょうね。

    ただ、ウェポン・システムとしてどう評価するかという観点が重要です。とかく「機体」だけが議論の対象になりますが、戦略・戦術的運用を基盤に総合的な検討が不可欠であり、それはプロの領域です。

  • 日テレニュース24のニュース映像ではVSTOL型のB型が出てましたが、タービン・バケットが損傷したというのはB型だったのでしょうか?
    それとも空自が導入予定のA型だったのでしょうか?
    もしトラブルを起こした機体がB型だったらエンジンはA型C型とは異なるタイプだったと思いますが、どうなのでしょうか?

  • heisaku さん

    B型かA型かは分かりませんが、当該部位は両タイプに共通するものと思います。

    関連して次のニュースが入りました。
    米軍、F35の飛行再開へ 欠陥なしと製造企業

    「 ロイター通信は2月28日、エンジン部品に亀裂が見つかり米軍が飛行を一時停止している最新鋭ステルス戦闘機F35について、国防総省が設計上の欠陥はないと判断、近く飛行を再開させる方針だと伝えた。エンジンの製造元である米プラット・アンド・ホイットニー社の広報担当者が明らかにした。

     同社によると、調査の結果、亀裂は試験飛行の際、通常より4倍以上長い時間にわたり高温にさらす「特殊な運用条件」が原因で生じたことが判明。飛行を再開しても安全上の問題はないと判断したという。」

    このような試験を経て、場合によっては1飛行当りの最大推力使用時間に制限を加えられることもあります(昔の話ですが)。定期検査で発見されたこととも合わせて(実際に破断した訳ではない)、これで沈静化するのではないでしょうか。

    ちなみに、定期検査で傷やクラックが発見されるのはそれほど珍しいことではありません。対角線上のブレードとともに(バランスのため)交換して終わりで、そもそもそのような不具合に事前に対処して、安全を保つために定期検査が行われるのです。今回は試験飛行の段階なので慎重に対処したものと思います。

  • orchid-Qさん
    ご教授感謝します。

    亀裂は試験飛行の際、通常より4倍以上長い時間にわたり高温にさらす「特殊な運用条件」が原因で生じたことが判明。

    これは「トラブル」というより「耐久性試験で結果が出た。」って感じですね。


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