遠州まほろばの会

ブルーインパルス展示飛行見合わせ

F-35の事故がまだ収まらないうちに、また次のトラブルが発生した模様です。
そう言えば、最近頭上を飛ぶのはAWACSや静浜のT-7ばかりのような・・・・。

空自練習機の飛行見合わせ ブルーインパルス中止も 産経新聞

 この問題は、T-4導入時に解決したはずなのに!

 T-4が浜松基地に配備され、運用試験を実施している間に、同様の不具合が2度発生しました。このため、1年間を予定していた運用試験間の、実に半年間は飛行できない状況だったのです。でも必死の努力で期間内に終了させました、おまけとしてブルーインパルスへの適合試験というのも追加させられて!!!

 最初に実施されたタービン・バケット対策は、10の何乗とかいう理屈で、ある程度使用実績のあるエンジンではタービン・バケットは破断しないというものでした。

 現場の我々は、こんなのは対策じゃないと言っていましたが、やはりトラブルは再発しました。

 次の対策は、ショット・ピーニングといって、製造したタービン翼に金属のボールをぶつけて剛性を高めることにより、破断を防ぐというものでした。

 現場の我々は、「これで解決するか賭けようか!」と冗談をいっていましたが、全員が再発するで賭けになりませんでした。

 そして、やはり再発しました、航空観閲式参加のために入間基地へ展開しようとした時に。最悪でした!

 次の対策が、F-15のエンジンでも採用されているという、タービン翼の付け根に振動吸収用に板バネのような金属板を挟みこむものでした。

 これで収まるだろうと現場でも話していましたが、幸い今に至っておりました。

 今回のトラブルは、この金属板の材質に問題があったのではないだろうかと推測します。記事では”形状を変更した”となっていますが、これまでの使用実績から疑問がわきます。かってに材質を変えていたのではないか?

 いずれにしろ、こういう時は双発すなわちエンジンが2つあるというのは本当に安心材料です。F-2やF-35は単発なので、トラブル対応が難しい(余裕が少ない)と改めて感じます。



3 Comments »

  • 今晩は

    こういう専門的な話になると私にはちんぷんかんぷんですが、ただ航空機製造の技術は、日本は机上の設計ではかなりの物だけれど、実際に作るとなると例えば米国やロシアなどには及ばないとの話も聞きます。特にロシアはこなれた技術を長い間使って安定した物にするけれど、日本は新しい技術を熟成させない傾向があるとか。結局実戦で使う経験が無いからだとのことですが、どうなんでしょうか。米ロなど、実戦経験が豊富だから計算では得られない技術を持っているんだそうで。

    日常生活に使う製品や鉄道技術、自動車などは世界でもトップクラスだけれど兵器に関してはいくら最先端でも激しく過酷な実戦に使えるのはまた別の技術だとも聞いたことがあります。どうなんでしょう。

    • たかおじさん さん

       いつもコメントを有難うございます。

       >>「結局実戦で使う経験が無いから・・」
      これは否めないと思います。感覚がずれているというか、余計な配慮が働きすぎる嫌いがあります。
       例えばF-2開発時に、Fly-by-wireでどうにでも制御できるということで、over-G(機体の荷重制限を超えてしまう⇒下手すりゃ空中分解)を防止するため、コンピューターで制限させようという案が出されました。「敵のミサイルから逃げようという時に、over-Gもへちまもあるか!」という実戦部隊の反発からこの案は没になりましたが、如何に技術者や開発サイドに実戦のイメージが乏しいかを如実に示すものと思います。

       もう一つは、航空機開発20年説というのがあって、20年間隔以内に新規プロジェクトを開始しないと技術レベルは惨憺たるものになると言われています。
      現下の自衛隊は・・・・惨憺たる域をはるかに超えていますネ。

  • >>2 orchid-Qさん

    ご回答ありがとうございました。

    はい、おっしゃるようなことは前々から聞いておりました。机上の計算と実戦とは違うのは当たり前で、日本の武器は優れてはいるが実用性がないとはよく聞く言葉です。

    納得出来ました。


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